お金の流れについて学べる簿記3級。
リベ大の動画ではお金についての一般教養とも言われています。
簿記3級の受験をしようと考えたら次のような疑問が浮かぶと思います。
- 簿記ってなに?
- 簿記3級を取得した時のメリットは?
- 合格のための勉強時間は?
- テキストはどんなものがいいの?
私の経験を踏まえてこれらの疑問に答えて、みなさんが簿記3級を合格する手助けになればと思います。
最初に私について少し紹介します。
- 簿記3級を2022年6月にネット試験にて合格
- 地方国立大学の理系学部(化学)卒業
- 元プラントエンジニア → 生産技術
- 30代既婚、子ども一人
簿記ってどんな資格?
簿記は公的資格の一つです。
分類で言うと漢検や英検のようなものです。
しかし、日商簿記1級は別格でこれを取得できれば税理士国家試験の受験資格を得ることが出来ます。
日商簿記3級は自己啓発や会社経理の勉強で取得する資格だと思います。
自分が勤めている会社の財政状態などを把握したり、起業をしたりする人は取得しておいて損はないです。
簿記3級のメリットって何?
簿記3級を取得するメリットは次の3つです。
- 履歴書に書ける
- 会社の財務諸表が読めるようになる
- 起業後のお金の流れを管理しやすい
履歴書に書ける
資格なので履歴書に書くことができます。
就職面接等で言わなくても経理の基礎知識があることをアピールできます。
財務諸表が読めるようになる
簿記3級では損益計算書と貸借対照表について勉強をします。
これらが分かるようになると企業の財務状態がある程度わかるようになります。
自分が勤めている会社は経済的に大丈夫なのか?
自分が投資しようとしている会社のキャッシュフローは健全なのか?
それらを分析するのに役立ちます。
起業後のお金の流れを管理しやすい
自分で会社を経営するのだから、経理の知識は必要だと思います
簿記は起業をした時のお金の流れを管理することに役立ちます。
簿記の勉強におすすめのテキスト
簿記3級を独学で勉強する方におすすめのテキストは次の2冊です。
- みんなが欲しかった!簿記の教科書 TAC出版
- みんなが欲しかった!簿記の問題集 TAC出版
各テキストについて紹介していきます。
みんなが欲しかった!簿記の教科書
この教科書がおすすめの理由は次の4点です。
- フルカラーでイラストが多い
- 図解があって解説も丁寧
- 各章の最後に問題があるから復習がしやすい
- 仕訳アプリをインストールして使える
フルカラーの教科書はとっつきやすいので読みやすいです。
図解も豊富なので独学でも理解がしやすいです。
各章を読んだら最後に練習問題があるので理解度を確認するのにちょうどいい。
問題も基礎問題が中心なので、この教科書の問題をすべて解けるようにするだけで合格にかなり近づくと思います。
この書籍を購入すると仕訳アプリが使えます。
この仕訳アプリが重宝します。ちょっとした隙間時間で仕訳の問題を解くことができます。
簿記の基本は仕訳です。仕訳が出来るようになればだいたいどの問題も解けます。
なので、ちょっとした暇な時間にこの仕訳アプリで勉強できるのが本当におすすめです。
みんなが欲しかった!簿記の問題集
この問題集がおすすめな理由は次の4点です。
- 問題集と教科書が連動している
- 模擬試験が3回分ついてくる
- ネット試験にも対応している
- 解答用紙をインターネットでダウンロードして印刷できる
先に挙げた教科書と同じシリーズなので問題と教科書が連携しています。
問題集でつまづいた箇所が教科書のどこを見るといいのか書いてあるので非常に便利です。
問題集を何回か解いて自信がついたら模擬試験に挑戦できます。
3回分の模擬試験がついているので、自宅で簡単に模擬試験ができます。
模擬試験で3回分すべて合格点を上回ればかなり高確率で合格できると思います。
また、1回分のネット試験も準備がされています。
自宅のパソコンでネット試験の模擬試験を受けられます。
ネット試験の受験を考えている方は雰囲気が分かるので絶対にやった方がいいです。
私もネット試験を受験しましたが、模擬試験をやっていたおかげで戸惑うことなく受けることができました。
また、問題集の解答用紙をダウンロードして印刷できるので問題集を何周もできます。
1回分の解答用紙は付属されていますが、最低2周はしたいので解答用紙を印刷できるのはありがたいです。
自宅で解答用紙を印刷できる環境にない方は、付属の解答用紙を何枚かコピーして使いましょう。
合格までの勉強時間は?
簿記3級の勉強は2022年1月~5月までの期間勉強していました。
勉強時間60時間の期間別の内訳は次のようなイメージです。
- 1月:15分×20日=300分→5時間
- 2月:15分×20日=300分→5時間
- 3月:20分×20日=600分→10時間
- 4月:30分~1時間×30日→15時間
- 5月:1時間~2時間×30日→25時間
1月~3月はほどほどな感じの勉強でした。しっかりと勉強すれば3か月くらいでも大丈夫かと思います。
各期間ごとの勉強内容
私が簿記3級に合格するまでの月ごとの勉強内容を紹介します。
1月~2月
毎日寝る前に「みんな欲しかった!簿記の教科書」を15分くらい読んで寝ていました。
眠気が強い時はあきらめて寝ている日もありました。
章末の練習問題も解くというよりは読むような感じです。
2月末までに教科書を2周読んでざっくり全体を把握するような感じでした。
3月
教科書の練習問題を改めて解きました。
まずは問題を読んで解ける問題は解きます。
全然分からない問題はすぐに調べます。
できるだけ頑張って自力で解くようにするので時間がかかりました。
4月
「みんな欲しかった!簿記の問題集」を2周解きました。
1周目は分からない問題はすぐに教科書で調べて解きます。
2周目は極力自力で解けるようにがんばります。
どうしても解けない問題は悔しい気持ちで教科書で調べます。
5月
教科書と問題集の3周目を解きました。
既に2周しているので3周目は割と早く解けるようになっています。
この3周目でも解けなかった箇所や間違えた問題が自分の苦手な問題なのでそこはよく復習して解けるようにしました。
3周目を解き終えたら模擬試験を解きます。
模擬試験は時間を計って試験と同じようにして解きます。
そこで時間配分も確認します。
一回目の模擬試験は時間が足りませんでした。
それを踏まえて2回目、3回目の模擬試験を解きます。
模擬試験で間違えた問題もしっかりと確認しておきます。
最後にネット試験の模擬試験を受験します。
ネット試験は少し勝手が違うので、ネット試験の受験を考えている方は解いておいた方がいいです。
全ての模擬試験で8割以上解けていれば本番でも結構な確率で合格できると思います。
まとめ
今回紹介したテキストで勉強をした結果、ネット試験で1発合格することができました。
今はネット試験でいつでも気軽に受験ができるので、勉強をしてみて自信がついてきたら自分のタイミングで受験もできます。
独学で十分合格できる資格なので、社会人になってから自己啓発で受験してみるのも良いと思います。
簿記はお金に関する基礎知識なので、早いうちに受験することをおすすめします。
これから簿記を受験する方の一助になれば幸いです。