令和6年1月26日に経済産業省のHPに第74回計量士国家試験の合格発表がありました。
計量士の試験は専門科目の合格点が毎年変動します。
この記事ではこれから受験をする方に向けて、今回の試験結果と過去の一般計量士の専門科目合格点、合格率の推移をまとめました。
一般計量士の受験を迷っている方やどの程度勉強をしないといけないのか目安にしていただければ幸いです。
私は2020年度に一般計量士、2022年度に環境計量士(濃度)を合格しました。
合格した時の試験勉強方法や勉強時間についても別の記事でまとめていますので参考にしてみて下さい。
第74回一般計量士試験結果
今年の試験結果についてまとめました。
以下に2023年度の各区分の計量士試験合格者と合格率の表を載せます。
※経済産業省HPより引用
一般計量士の合格率は24.9%でした。これは例年より合格率が高めでした。
一般計量士試験は環境計量士と比較して合格率は高めですが、専門科目の一基(数学、物理)が苦手な人は苦戦を強いられます。
私も苦戦した一人です。別の記事で詳しく紹介していますが、私は一般計量士に合格するまでに5年ほどかかりました。
合格率が25%近くあるからと言って甘く見ないでしっかり対策しましょう。
過去の一般計量士試験結果との比較
過去10回分の試験結果を経済産業省のHPから引用してグラフにしました。
次回試験の難易度を予想するのに参考になるかと思います。
今年の合格点は30/50問でした。昨年の合格点から少し易化したのではないかと予想します。
あるいは2022年度で問題の傾向が変わって、今年は問題傾向据え置きで受験者がしっかりと対策できていた可能性も考えられます。
過去10年の傾向から合格点30/50問だった翌年は26点まで下がっています。2024年度に受験を考えている方はそのつもりで対策をしましょう。
合格率も2016年並みに高かったので来年は調整が入ることも想定されます。
可能ならば10年前の過去問から解けるようになっておくことをおすすめします。
専門科目については試験後の自己採点で30/50以上であれば合格発表まで安心して待っていられるので、そこを目標にがんばりましょう。
まとめ
計量士試験には合格率の調整があります。それが合格点の変動です。
試験勉強も大切ですが、過去の傾向から次回試験の難易度を予想して勉強のモチベーションにすることも大切です。
一般計量士の試験は仕事で必要になって取得する方がほとんどだと思います。
環境計量士(濃度)と比較すると受験者数が少ないです。
マイナー資格に分類されそうですが、工場勤務では必要ですし、取得難易度が高いです。
今回の記事がこれから受験をするみなさんのお役に立てれば幸いです。
一般計量士は受験者数が少ない試験が故に参考書も少ないです。別の記事で一般計量士の勉強に活用できる参考書を紹介していますのでそちらも参考にしてみて下さい。