一般計量士の試験勉強を始める時にどのテキストを使えばいいのか迷いますよね。
一般計量士という試験がメジャーではないので、書店でもあまり見かけないと思います。
試験勉強を開始する方の参考になればと思ってこの記事を書きました。
試験勉強で実際に使ったテキストや参考書を紹介します。
- 全科目共通のテキストと過去問
- 各科目ごとで役に立つ参考書
一般計量士についてや試験勉強スケジュールについて知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
一般計量士のテキストと過去問
一般計量器のテキストは?
一般計量士のテキストは「一般社団法人 日本計量振興協会(日計振)」が発行しているテキストだけです。
このテキストは各科目毎に販売されています。
テキスト的な立ち位置のものはこれしかないので、購入をするなら早い方が良いと思います。
購入は日計振のホームページから注文ができます。
このテキストを全科目揃えると16,500円かかります。
安い買い物ではないですが、テキストが何もないのは厳しいので購入をおすすめします。
一般計量士の過去問はどれがいい?
一般計量士の過去問もテキスト同様種類が少ないです。
私が紹介できる過去問は以下の3種類です。
- 日計振 過去問(5年分)
- コロナ社 過去問(3年分)
- オーム社 三好康彦著 一般計量士試験合格問題集(7年分)
日計振の過去問
日計振の過去問は1科目毎に購入しなければいけません。
解説が詳しめに載っていることと、出題項目毎に過去問が並んでいるので、出題傾向を掴むにはいいと思います。
しかし、私は日計振の過去問は持っていますがメインで全然使っていませんでした。
初受験の年は日計振の過去問で勉強しましたが、それ以降はこの後紹介するコロナ社の過去問ばかり使っていました。
なので5年分の過去問はあまり買わなくてもいいと思います。
ただ、日計振の過去問は5年分のものとは別に前年度の過去問を発行します。
コロナ社の過去問のところで改めて解説しますが、場合によっては前年度の過去問を購入したくなる場合があります。
コロナ社の過去問
過去問で一番の王道はこのコロナ社の過去問です。
3年分の一基・計質(午前科目)で一冊、3年分の法規・管理(午後科目)で一冊です。
コロナ社の過去問がおすすめな理由は2つあります。
- A5サイズで持ち運びやすい
- 解説がしっかりしている。
私のおすすめのコロナ社の過去問の揃え方は、一基・計質を15年分と法規・管理を9年分です。
数学と物理が苦手な私は一基・計質の問題を多くこなして出題パターンを覚えていました。
一基・計質は15年分解いていると見覚えのある問題が出題される可能性があがります。
意外と出題される問題は使いまわされている可能性があります。
また、法規についてはあまり古すぎると法律の改定がされている場合があるので、9年分くらいでちょうどいいと思います。
ただ、このコロナ社の過去問は3年分溜まらないと新しい過去問が発行されません。
なので、タイミング悪く昨年の問題が手に入らないようだったら、それだけ日計振の過去問を購入することをおすすめします。
オーム社の過去問
一番おすすめの過去問がオーム社の「三好康彦著 一般計量士試験合格問題集」です。
一冊で全科目が7年分収録されています。
この過去問のいいところは7年分の過去問をすべて出題項目順に並べ替えてくれています。
類似の問題が連続で解けるので、覚えやすいうえに過去7年の出題傾向も分かります。
出題傾向を掴むために一番最初にこの過去問から勉強をすることをおすすめします。
しかし、この過去問には弱点があります。
解説が薄い
全てにおいて万能な過去問はないということで、解説の足りないところはコロナ社の過去問の解説でカバーしていました。
もう一つ問題点があります。
この過去問は7年分の過去問が溜まらないと発行されません。
前回発行された過去問がまだ売っていればそれを購入した方がいいと思います。
その上で収録されていない問題はコロナ社でカバーしましょう。
各科目で役に立つ参考書
私が一般計量士の試験勉強をしていて、過去問以外で役に立った参考書を紹介します。
計量に関する基礎知識(一基)
一基に関しては高校で習う数学や物理が中心になってきます。
過去問の解説で足りないことも多々あります。
そういう時は、高校で使っていた教科書や参考書が非常に役に立ちます。
高校の教科書がないという方はチャート式がおすすめです。
難易度としては黄色で十分だと思います。
私は高校で使用していたチャート式を持っていたのでそれを使っていました。
チャート式の他にもう一冊おすすめの数学の参考書を紹介します。
この参考書は数学の問題を解くための糸口を見つけやすくするのに役立ちます。
一基の試験は時間が余るということはないと思います。
むしろ足りないくらいなので、いかに早く解法を見つけられるかが勝負になるので、勉強時間に余裕がある方はこちらの参考書にも目を通しておくと良いと思います。
次に、物理の参考書ですが、私が高校時代にとてもお世話になった参考書を紹介します。
物理をイメージで解説してくれるので物理が苦手な人でもとても理解しやすいです。
私も物理は苦手なのですが、この橋本流のおかげでだいぶ理解ができるようになりました。
一基は苦手な人にとっては過去問の解説だけだと理解がなかなか追いつきません。
そんな時は、今回紹介した参考書を使ってみて下さい。
計量器概論及び質量の計量(計質)
計質は出題が計量器の基礎やJIS規格が多いので、過去問で十分対応できると思います。
少しだけ物理の範囲が含まれますが、一基で紹介した橋本流をもし持っていればそれで大丈夫です。
基本は日計振のテキストと過去問で勉強していく科目になります。
計量関係法規(法規)
法規も参考書というものは特にありません。
基本は過去問と日計振のテキストで勉強します。
参考書ではありませんが「計量法 e-Gov法令検索」こちらのサイトでいつでも法規を勉強することがでます。
このe-Gov法令検索で計量法が全て見れます。
スマホがあれば隙間時間で法規の勉強ができるので、忙しい社会人の強い味方です。
計量管理概論(管理)
最後は管理です。
管理はJISと品質管理の考え方がメインの科目です。
あとは統計学が数問出題されます。
私は統計学を全然勉強してこなかったので、統計学の参考書を2冊読んで勉強しました。
どちらもマンガなので読みやすくて理解がしやすいです。
私の個人的なおすすめは「ゆる~く解説」の方です。
サイズがマンガ本より小さいので持ち運びにも便利です。
そして、半分マンガ半分解説なので理解がしやすかったです。
完全にマンガを求めるならオーム社の方がおすすめです。
あとはQC7つ道具について出題がありますが、こちらは日計振のテキストと過去問で十分だと思います。
まとめ
一般計量士は専用のテキストや参考書が本当に少ないです。
基本は過去問を解いて勉強していくスタイルになると思います。
しかし、過去問の解説だけで足りない場合があります。
そんな時は今回紹介した参考書の使用を検討してみて下さい。