環境計量士

【環境計量講習】環境計量講習(濃度)を受講してきました!受講案内に記載のないことも紹介します。

【環境計量士】 環境計量講習(濃度)の受講体験記!受講案内に記載のないことも紹介

環境計量士試験を合格しただけでは登録が出来ず、いくつかある要件のうち一つを満たす必要があります。

その中の一つに環境計量講習の修了があります。

実務経験を積むことが難しい方はこの講習を修了して登録をすることになります。

しかし、この環境計量講習がどんな講習なのか情報があまりありません。

そこで、2023年に受講してきたのでその体験記を踏まえて、受講案内だけでは分からないことなどを紹介していきます。

これから環境計量講習を受講する方の参考になれば幸いです。

環境計量士(濃度関係)の登録要件

環境計量士(濃度関係)登録要件

最初に環境計量士(濃度関係)の登録要件を紹介します。

こちらは経済産業省のHPに記載がありますので、詳しく知りたい方はそちらを参照してください。

環境計量士(濃度関係)登録要件
  • ・実務経験1年以上
  • 環境計量講習(濃度関係)修了
  • ・薬剤師免許取得
  • ・職業訓練指導員免許(化学分析)取得
  • ・職業能力開発校(化学系化学分析科)修了
  • ・技能検定のうち化学分析又は産業洗浄の合格
  • ・技術士(衛星工学部門)登録

※経済産業省HP引用

登録のためには試験の合格に加えて上記要件のどれか一つを満たす必要があります。

そのうちの一つが今回紹介する環境計量講習です。

環境計量講習について

この環境計量講習は環境計量士試験の合格証書と共に申込書が同封されてきますので、そちらを使用して申し込みをします。

開催は年間で全7回ですが、早い時期を希望する方は先着順なのでとにかく早く申し込みすることをおすすめします。

2023年環境計量講習 日程
  • 第1回 5月30日(火)~6月2日(金)
  • 第2回 6月27日(火)~6月30日(金)
  • 第3回 7月11日(火)~7月14日(金)
  • 第4回 8月1日(火)~8月4日(金)
  • 第5回 8月22日(火)~8月25日(金)
  • 第6回 10月24日(火)~6月27日(金)
  • 第7回 11月14日(火)~11月17日(金)

産総研計量研修センターHPより引用

環境計量講習は4日間の講習です。

申し込み締め切りはどの回希望でも同じ日なので、予定を確認して早めに申し込みましょう。

環境計量講習はどこで受講できる?

環境計量講習は茨城県つくば市の産業技術総合研究所(以下産総研)で行われます。

この産総研の計量研修センターでしか開催されない為、受講者は全国から集まります。

環境計量講習

環境計量講習は4日間に渡って行われます。

講習の流れ
  • 1日目:座学(環境計量士について、2日目以降の実技予習)
  • 2日目以降3班に分かれて実習
  • (一例)
  • 2日目:イオンクロマトグラフ分析
  • 3日目:ICP発光分光/原子吸光分析
  • 4日目:ガスクロマトグラフ分析、修了式

2日目以降の実習は3班に分かれるので班によって日程が変わります。

1日目:座学+α

初日はオリエンテーションから始まって、環境計量士として必要なことと翌日からの実習で使用する分析装置の原理などを学習します。

懇親会

初日の講習の後は講師主催の懇親会が18:00~20:00で開催されました。

懇親会の案内は講習 初日の講義前にありましたので、受講前の講習案内には懇親会の記載はありません。

昨年まではコロナ禍のため開催できなかったそうです。

この懇親会の目的は全国から集まる環境計量士同士の交流だそうです。

参加は任意ですがほとんどの受講生が参加していました。

また、この懇親会で自己紹介も行います。

自己紹介内容は都度変わるかもしれませんが、私が参加した時の項目を紹介します。

とっさに自己紹介するのが苦手な方は事前に準備しておくと良いと思います。

上記の内容で簡単に自己紹介しました。

懇親会の後半には各班からリーダーを選出します。

リーダーの役割は2日目以降の班の飲み会のセッティングや他の班との交流の機会を設けることでした。

どの班も1回は班で飲み会を開催していました。

こちらの懇親会は任意参加ではありますが、体調不良等でなければ参加することをおすすめします。

2日目以降の実習

実習は化学分析に慣れていない人や分析装置を使ったことがない人向けに丁寧に説明してくれます。

普段業務で分析をしている人からすると基礎的なことばかりなので退屈かもしれませんが、私は使ったことないものばかりだったので非常に助かりました。

慣れていない方にとっては、実習は作業量が多いので少しあわただしく感じると思います。

しかし、普段分析装置を使わない方にとっては非常に勉強になると思います。

毎日の実習の終わりに報レポートを作成し、講師に提出するのでそのつもりで実習に挑みましょう。

宿泊施設:さくら館

宿泊施設:さくら館

産総研の敷地内にある宿泊施設がさくら館です。

このさくら館は産総研の正門から徒歩で約15分と産総研のかなり奥にあります。

講習会場までは徒歩3分、1泊1700円と格安の宿泊施設であるため、宿泊費を抑えたい方は宿泊をおすすめします。

支払いは現金のみなので、事前に宿泊費と食費分の現金は準備しておきましょう

さくら館では自転車を借りることができるので、講習の後に出かける場合は借りていくと良いです。

さくら館からTXのつくば駅までは自転車で20分ほどかかりました。

部屋(シングルルーム)

さくら館 シングルルーム
さくら館 ユニットバス

古めな感じは否めませんが少し広めなバス、トイレ付きのシングルルームです。

ドライヤーが備え付けでありましたが、非常に風量が弱くなかなか髪が乾きませんでした。

また、バスタオルが薄くて体を拭いたらすぐにビショビショに濡れてしまいました。

備え付けはバスタオル1枚とハンドタオル1枚だけで、部屋の清掃の時のみ交換になります。

夏の暑い時期に受講される方は追加でハンドタオルを持っていくと良いです。

そして、部屋には歯ブラシとティッシュがありません!

こちらは自分で持っていきましょう。

浴室にはシャンプー、トリートメント、ボディーソープはありましたのでこだわりがない方はそちらを使えば荷物は減らせると思います。

さくら館 アメニティ

ランドリールームがあり、C棟には洗濯機と乾燥機が6台ずつありました。洗剤は持参する必要がありますが、荷物が少なくできて良いです。

部屋のハンガーは3本しかないので追加は持参するか、極力乾燥機を使用した方が良いです。

部屋に浴衣とスリッパはあります。浴衣は部屋の清掃時に交換してくれます。

室内清掃とベッドメイクは4日に1回行われます。(土日祝日は除く。)

ネット環境

このさくら館にはA棟~C棟があり、A棟以外はWi-Fiがありません。

その代わりフロントでLANケーブルを借りれるので、部屋でパソコンを使いたい方はLANコネクタが接続できるように準備をしていくと良いです。

注意事項としてLANケーブルを無線ルーターへの接続は強く禁止されています。

以前やった方がいて、産総研の電波状況がおかしくなったとのこと。

ちなみにソフトバンクの電波が弱く、LINEMOは3Gもしくは4Gの電波1本です。

自販機でPayPay決済ができなかったことが不便でした。

現金をある程度持っていくことをおすすめします。(PayPayのオフライン決済が可能になったみたいなので問題ないかもしれません)

食事

さくら館に宿泊する方はさくら館で朝食と昼食を食べることができます。

朝食の時間は7:30~8:30で洋食と和食が選べます。

しかし、遅めに食べに行くと選べなくなるそうです。

昼食は環境計量講習受講生は全員食べることができます。

昼食は1種類なので選択肢はありません。

夕食はイベントがない日は適当に食べに行きます。

産総研の食堂は2か所ありますが、さくら館の近くの食堂のパスタが美味しかったです。

ラストオーダーは19:00なので、早めに行きましょう。

産総研の敷地内にファミリマートがありますが、こちらも20:00に閉店するので夕食を食べそびれないように気を付けましょう。

まとめ

まとめ

環境計量講習について紹介しました。

環境計量士の試験に合格した方しか受けられない講習です。

受講される方は、講習はしっかりと受けつつ、同じ講習に参加した人たちと交流をして情報交換したり、モチベーションを高めあうのも良いと思います。

さくら館については事前に利用案内が送られてくるのでよく読んでおきましょう。

そこに歯ブラシ、ティッシュ、洗剤は備え付けていないことも記載があります。

必要な方はドライヤーを持って行っても良いと思います。

環境計量講習の情報が少なかったので、この記事がこれから講習を受ける方の参考になれば幸いです。

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