環境計量士の試験勉強を始める時にどのテキストを使えばいいのか悩みますよね。
書店に置いてあるテキストや過去問は種類が少ないので選択肢が限られるので、ネットでの購入も検討が必要です。
試験勉強を開始する方の参考になればと思ってこの記事を書きました。
試験勉強で実際に使ったテキストや参考書を紹介します。
- 専門科目のテキストと過去問
- 各科目ごとで役に立つ参考書、webサイト
環境計量士の試験勉強に必要な時間やスケジュールを知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
環境計量士のテキストと過去問
環境計量士のテキストは?
環境計量士のテキストはいくつかありますが、おすすめは「一般社団法人 日本計量振興協会 計量士国家試験 (nikkeishin.or.jp)(日計振)」が発行しているテキストです。
環境計量に関する基礎知識(環化)
環化のテキストは「環境計量士(濃度関係)新環境計量に関する基礎知識解説と対策(化学) 新版/コロナ社/日本計量振興協会」です。
化学分析概論及び濃度の計量(環濃)
環濃のテキストは「環境計量士(濃度関係)化学分析概論及び濃度の計量解説と対策 第3版/コロナ社/日本計量振興協会」です。
環化・環濃がまとめて一冊
環化・環濃を一冊にまとめているテキストもあります。「わかりやすい環境計量士試験濃度関係専門科目環化・環濃 /弘文社/河合範夫」
環境計量士テキストまとめ
コロナ社のテキストは各科目一冊ずつでそれなりのボリュームです。正直これくらいは必要だと思います。
弘文社のテキストはコロナ社のテキストを所有した上で購入を検討した方が良いと思います。
出題範囲の広い環境計量士試験なので弘文社のテキスト1冊では試験範囲を網羅するのは難しいと感じました。
しかし、コロナ社のテキストよりもとっつきやすい内容になっているのでコロナ社のテキストの前に使用するのがいいと思います。
環境計量士の過去問はどれがいい?
環境計量士の過去問は以下の2種類を紹介します。
- コロナ社 環境計量士(濃度関係)国家試験問題解答と解説
- オーム社 環境計量士試験濃度・共通攻略問題集
コロナ社の過去問
過去問で一番の王道はこのコロナ社の過去問です。
3年分の環化・環濃で一冊です。
コロナ社の過去問がおすすめな理由は2つあります。
- A5サイズで持ち運びやすい
- 解説がしっかりしている。
コロナ社の過去問は購入できるだけ購入しました。
私が購入した時は、日計振で購入できる過去問は12年分でした。
3年に一冊新刊が出ますので、2023年受験の方は新しい過去問が1冊増えるので、15年分購入できると思います。
古くなればなるほど問題の難易度が高く感じました。
全く同じ問題は出題されませんが、類似問題は出題されるので過去問15年分は解けるようにした方が良いと思います。
オーム社の過去問
一番おすすめの過去問がオーム社の「三好康彦著 環境計量士試験濃度・共通攻略問題集」です。
一冊で全科目が7年分収録されています。
この過去問のいいところは7年分の過去問をすべて出題項目順に並べ替えてくれています。
類似の問題が連続で解けるので、覚えやすいうえに過去7年の出題傾向も分かります。
出題傾向を掴むために一番最初にこの過去問から勉強をすることをおすすめします。
しかし、この過去問には弱点があります。
解説が少ない
解説が少ないところがあるので、足りないところはコロナ社の過去問解説で理解するようにしていました。
7年分より古いものはコロナ社の過去問で補いましょう。
※4/14に2023年度版が発売されるようですのでそちらのリンクを張っておきます。
各科目で役に立つ参考書
環境計量士の勉強をしていてテキストや過去問以外で役に立った参考書を紹介します。
環境計量に関する基礎知識(環化)
環化は環境基本法や大防法、水濁法といった法規と化学の基礎から専門分野まで出題されます。
法規関係
法規については「e-Gov法令検索」で覚えていました。
環境基本法、大防法、水濁法の全文が検索できるので非常に便利です。そして、法規の出題は文章そのままで穴埋めや間違っているもの、正しいものの選択です。
法律の文章を覚えていれば解ける問題です。
スマホがあれば勉強できるという点でもスキマ時間の活用に最適です。
高校化学
高校の化学をサクッと振り返りたい方向けの参考書を紹介します。
読書感覚で高校化学が復習できるのでおすすめです。
有機化学
環化では有機化学で数問出題されます。
まずは高校レベルの有機化学の復習をしたい方向けの参考書を紹介します。
イラストを使用した説明が理解しやすかったです。
有機化学に苦手意識がある方はこちらの参考書を使用して、有機化学の基礎を復習するのもいいと思います。
大学レベルの有機化学はこちらの参考書で勉強しました。
大学の有機化学の授業で使用していたテキストです。
実際環境計量士で出題される問題はこのテキストレベルで出題されます。
過去問の解説でどうしても理解できない問題はこちらの参考書で解決できるかもしれません。
物理化学
こちらの参考書では化学の基礎から結晶構造や電池といった物理化学の基礎を学べます。
こちらも簡単ないイラストを交えた解説があるので専門書よりも理解しやすかったです。
化学分析概論及び濃度の計量(環濃)
環濃はJIS規格からの出題や分析装置に関する出題が多いです。
分析機器
業務で分析機器を使用する機械がなかったのでこちらの参考書で分析方法や原理を勉強しました。
図解されているので本当に理解しやすかったです。
分析機器を実際に使用する機会がない方はこちらで勉強することをおすすめします。
JIS規格
環濃はJIS規格からの出題があります。
JIS K 0102工場排水試験方法やJIS K 0126流れ分析通則の内容を問われる出題は知らないと解けません。
特にJIS K 0102は内容が多すぎるので過去問だけでは対策しきれません。
そこで「日本産業標準調査会:データベース検索-JIS検索 (jisc.go.jp)」を紹介します。
無料登録するとJISを閲覧できます。
こちらもネットで読めるのでスキマ時間の勉強にちょうどいいです。
過去問以外からの出題はこのJISの中からの出題になります。
まとめ
環境計量士はテキストや過去問の種類が少ないです。
環境計量士の試験は化学の基礎を忘れていると過去問の解説だけでは理解できない問題が多いです。
そんな時は今回紹介した参考書も使ってみて下さい。