環境計量士の試験は出題範囲が広すぎて、全てをまんべんなく覚えるのは大変ですよね。
良く出題される問題は集中的に対策をしておきたい
試験の出題傾向を掴んでおくことは勉強をしていく上で非常に役に立ちます。
「2022年版環境計量士 濃度・共通攻略問題集」三好康彦著 Ohmsha
こちらの問題集は過去7回分の過去問を出題内容別に分類してあります。
この過去問を勉強すれば頻出問題が良く分かります。
- 環濃はJISからの出題が多い
- 出題頻度の高いJIS規格を分析
- JIS Z 8802 pH測定方法
- JIS K 0095 排ガス試料採取方法
- JIS B 7952 大気中の二酸化硫黄自動計測器
- JIS B 7982 排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器
- JIS B 7983 排ガス中の酸素自動計測器
- JIS B 7954 大気中の浮遊粒子状物質自動計測器
- JIS K 0104 排ガス中の窒素酸化物分析方法
- JIS K 0151 赤外線ガス分析計
- JIS K 0121 原子吸光分析通則
- JIS K 0114 ガスクロマトグラフィー通則
- JIS K 0124 高速液体クロマトグラフィー通則
- JIS K 0126 流れ分析通則
- JIS K 0055 ガス分析装置構成方法通則
- まとめ
環濃はJISからの出題が多い
環濃はJIS規格からの出題が本当に多いです。
逆を言うと頻繁に出題されているJIS規格を抑えておくだけで環濃の点数がとりやすくもなります。
環化は難易度にばらつきがありますが、環濃は知っているか知らないかの問題が多いので勉強をすればするだけ点数がとれます。
出題頻度の高いJIS規格を分析
令和3年~平成25年までの10回分で出題傾向を分析します。
平成30年から試験が3月から12月に変更になりました。
なので、平成30年だけ3月と12月の2回試験を行っています。
JIS Z 8802 pH測定方法
見事に2年に1回の出題です。
この流れだと今年は出題されないかもしれませんが、念のために目を通しておきましょう。
JIS K 0095 排ガス試料採取方法
排ガス試料の採取方法は毎年必ず出題されています。
採取管、導管、ろ過材などの材質と使用例の表は覚えておきましょう。
JIS B 7952 大気中の二酸化硫黄自動計測器
大気中の二酸化硫黄自動計測器については最近あまり出題されていません。
令和元年にJIS K 0103排ガス中の硫黄酸化物分析方法が出題されています。
こちらの方を警戒した方がいいかもしれません。
JIS B 7982 排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器
H27とH29の感じからいくと今年は出題の可能性があります。
過去問とJIS規格を確認しておきましょう。
JIS B 7983 排ガス中の酸素自動計測器
酸素自動計測器は種類が多いので出題の仕方も様々です。
ジルコニア酸素濃度計が電気化学式というのは原理をしっかり理解しないといまいち納得できませんでした。
各酸素自動計測器の名前と原理は理解しておきたいです。
JIS B 7954 大気中の浮遊粒子状物質自動計測器
これは毎年お約束の最終問題です。
過去問だけでも十分対策は可能だと思います。
JIS K 0104 排ガス中の窒素酸化物分析方法
近年から出題され始めた問題です。
ザルツマン吸光光度法について覚えておくと答えられる年がありました。
そんなに面倒ではないのでJISに目を通しておきましょう。
JIS K 0151 赤外線ガス分析計
近年出題されなくなってしまった問11の常連です。
最近は酸素濃度計が問11で出題されています。
久しぶりに急に出題されても大丈夫なように過去問で対策しておきましょう。
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JISの出題は少ないが原子吸光分析に関する出題は毎年出ている。
近年はしっかりJISから出題されているのでJISも要確認。
JIS K 0114 ガスクロマトグラフィー通則
ガスクロマトグラフィーに関しては11年間毎年出題されていたので今年も出題されると予想されます。
昨年の出題はJIS規格からさらに踏み込んだ出題がされています。
よく勉強をしなければいけません。
JIS K 0124 高速液体クロマトグラフィー通則
高速液体クロマトグラフィーについては今年は出題されると思います。
しっかり対策をしておきましょう。
JIS K 0126 流れ分析通則
流れ分析通則もここ数年で頻出問題になりました。
今年も出題の可能性が非常に高いので対策は怠らないようにしましょう。
JIS K 0055 ガス分析装置構成方法通則
2年連続出題が多いので今年も出題の可能性ありです。
まとめ
すべての問題を網羅しているわけではないですが、JISを覚えておくだけで点数が取れそうな問題がいくつかありそうです。
特にJIS B 7954とJIS K 0114は過去11年毎年出題されているので、そこはもれなく覚えておかなければいけないところです。
今回のJISだけで13項目あげました。
試験問題は25問なので、今回抽出したJISが頭に入っていれば、少なくとも1/3は得点がとれるはずです。
試験勉強のためには出題問題の分析も大切です。
この記事がみなさんの勉強の一助になれば幸いです。